楽しい写真集-「江ノ電写真集」 [本]
大型版の写真集で、定価だと3,800円。
パパと息子がお散歩の途中、バーゲンブックで1,470円で見つけたってことで、
まあ、お買い得?
中身を見てみてると、歴代の江ノ電の姿や、駅の変遷、
そして広告電車の写真など、楽しい写真がたくさん\(^o^)/
息子は大喜びです。
わたしが一番印象的だったのはP30の昭和45年に撮影された、
鵠沼鉄橋を800形が渡ろうとしている写真。
今では考えられないようなレトロな鉄橋で、落っこちないかとハラハラします。
その他にも、高架線になる前の藤沢駅や、電動貨車や納涼電車など、
昔の姿が偲ばれる写真も面白いです。
一方、車との道路併用軌道の感じなどは今でもその面影があります。
時代ともに変わってきたとはいうものの、現在の江ノ電に乗ることで、
昔の雰囲気が味わえる、そんなところが江ノ電の魅力の1つかなとも
思いました。
ただ、この本、amazonのレビューでは「写真が不鮮明だ。」という評価も。
確かに、そんな感じを受ける写真もあります。
大きさは違うようですが、他にもこのような本もあるようなので、
江ノ電の写真集、ご購入をお考えの皆様へ、ご参考までに。↓
-----おまけ-----
写真集を見ていたら、乗りたくなっちゃった♪
<以下の写真は全て2007年2月12日mokekek撮影です。>
あれに乗るゾ~。1001、鎌倉の広告電車?
藤沢に着く電車なのに、鎌倉になってるけど。
藤沢駅を出発。
先頭車両の先頭席をゲット。よく見えるね。
電車でGO!と同じ風景。
道路併用軌道。車とぶつからないように気をつけて。
海、気持ちよさそう~。
おっ!1501。
あっ!305。
車庫だ。広告電車が止まってる。
おぉ、1201。
いまだ自動改札が導入されず、運転手さんが急いで切符を受け取っている駅もある江ノ電。
それでも今年の3月18日から導入されるという「PASMO」対応の準備は着々と進んでいて、
駅の脇にスタンバイされていました。
鎌倉駅、今日は御成側へ。
いつも行くんだけど、ちょっと奥にあって、ときどき見つけられなくなっちゃう
天然酵母のパン屋さん「KIBIYAベーカリー」でお買い物。
チョコクロワッサン、美味しかったヨ。
江ノ電の線路を渡って駅東側へ。
しかけ絵本屋さん「メッケンドルファー」
もとい、「メッゲンドルファー」発見。
ガス屋さんの隣です。
少し行くとボタン屋さん「富士ボタン」。
JR鎌倉駅。江ノ電鎌倉駅に負けず劣らず、素敵な外観だったのねぇ。
鎌倉をお散歩の途中、「鎌万」という生鮮食品のスーパーが大盛況でした。
帰りのホームや電車の中で、「Maker's Shirt 鎌倉」の紙袋を持った人を
何人もみかけました。
鶴岡八幡宮の近くにお店があるようです。今度行ってみようっと。
お疲れさまでした(^o^)。
最近読んだ本-「まちがいだらけの日本語文法」 [本]
中学校の国語の授業の「口語文法」はわりと得意だった(はずの)わたし。
ところが日本語教師の養成講座で習った「日本語文法」は
まったく切り口が違って驚きました。一から勉強のし直し!
日本語ネイティブの中学生に教えるものと、
外国語として日本語を学ぼうとする外国人に教えるものが
多少は違って当然と思いつつも
この違いはどこから来るものなのだろう?
そして、それでいいものなんだろうか?
そんな疑問を漠然と持っていたところ図書館で見つけたのがこの本です。
読んでみての感想は。
う~む。かなり読みにくい。。。
1回延長。読み終わるのに1ヶ月近くもかかってしまいました。
国文法を批判する前提になっているさまざまな約束事について、
該当箇所の知識がわたしにないということが一番の理由でしょう。
ただ、助詞や助動詞の扱い方が中学校での口語文法では不十分だということは
感じていたことなのでそのあたりは一生懸命読みました。
「文節」「主語」「れる/られる の意味」などなど、怪しげなものについてもいろいろと。
またいつか、ちゃんと読み直す必要ありかも。
-----おまけ-----
凧揚げに最高の季節ですね~♪
息子が作った凧は、やはり電車の絵です。。。
最近見つけた本ー「きもの読本」 [本]
日本語プライベートレッスンの生徒さんが、近々着付けを習い始めるとのこと。
そこで、着物に関する本を探しに行ったときに見つけたのがこの本です。
中原淳一さんは1913年に生まれ、1983年に亡くなったイラストレーターであり、人形作家です。
公式サイト→「中原淳一ホームページ」
とても懐かしい感じで柔らかいのに、まったく古さを感じさせないイラストで、
写真入りの実用書とは違った趣で着物に触れられて、いいなと思いました。
なかでもステキだったのは髪型の紹介のページ。
フランス人の生徒さんによく似た顔立ちの女の子がモデルで、
親近感が沸くのではないかと。
また、その近くの棚で見つけたのがこちら。
かわいいでしょう~?
こちらのページで少し中が見られます→「子供ノきもの」
by 絶望書店さん
着付けといえば、学生時代にしていたバイトは和服の配膳だったので、
簡単なものなら着られるハズなのですが、
いつかきちんと習いたいものです、着付け、お茶、お花。
最近読んだ本-「自分の小さな「箱」から脱出する方法」 [本]
so-netブログ友達の浦島くんのページで紹介されていたこの本、
とても興味を持ったので、読んでみました。
全米ビジネス書ベストセラーというこの本、
著者はアービンジャーインスティチュートという、
「マネージメント研修やコンサルティング業務を行っている」研究所です。
日本語版監修者は金森重樹。1970年生まれの、東大法学部卒。
「通販大家さん」を運営し、「回天の力学」の発行者で、
「1年で10憶つくる!不動産投資の破壊的成功法」や
「インターネットを使って自宅で1憶円稼いだ!超マーケテング」などの著者です。
ずば抜けて頭のいい人が「どんなに上手に稼いだかを書いた本」を読んでも、
凡人のわたしには雲の上の話になってしまうかも。
でも、その「心構え」のようなものなら参考になるかもしれないな。
なんて思いながら読み始めました。
職場や家庭での人間関係に悩んでいる人はもちろん、
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わたしはすべてにおいてウマクやっている。
周りの人とも上手にやっている。
この人と、あの人とはうまくいかないこともあるけど、
それはあちら側にも問題があるからだ。。。
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こんな風に思っている人こそ、読んでみるといいのかも!と思いました。
ちなみに、後者はまさに、わたしのこと。
題にもなっている「箱」とは?
↓↓↓↓↓この先は少しネタバレありです。↓↓↓↓↓
「箱」とは「自己欺瞞」と解説されています。
-----Yahoo!辞書 大辞泉より-----
じこ‐ぎまん【自己欺×瞞】
自分で自分の心をあざむくこと。自分の良心や本心に反しているのを知りながら、
それを自分に対して無理に正当化すること。自欺(じき)。
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「何かがうまくいかないなぁ。」と思ったとき、
実は自分に問題があることがわかっているのに、
それに気がつかないフリをして自己正当化し、
いつのまにか他の誰かのせいにすること。
わたしはよくあります。
誰でも心当たりがあることなのではないかと思います。
箱にはどうやって気付くの?
相手も箱に入っていたら?
箱からどうやって出るの?
興味をお持ちになったら、是非、覗いてみてくださいね。
-----おまけ-----
お正月に撮ったんだ。
△△△ちゃんの○○○を借りちゃった。
似合うでしょう~?
最近読んだ本-「感性の起源」 [本]
この本を読み出したのは、実は昨年の12月!
いろんな本を平行して読み散らすクセがあるわたしは、途中まで読んで放置していたのですが、
前回の記事「私の頭の中の消しゴム」を観て、ああ、読んでしまわなくてはと思い出し、
とりあえず、1回目、ようやく読み終えました。
「私の頭の~」のどんな部分で思い出したのかというと、
いろいろな記憶を失っても、ふとしたことで「におい」の記憶は甦るということ。
映画ではヘアトニック(?)が登場していました。
何だっけ?この匂い。わたし、この匂い、好き。
この本ではこんな事例が載っています。
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ある匂いを嗅いで、昔のことを思い出すことがある。
これはプルースト効果といわれている。
マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」の冒頭、
主人公がお菓子マドレーヌの一きれを紅茶に浸し、
それを口に含んだときの味と匂いから突然、過去の映像、視覚的回想が現れるという
有名な場面にちなんだ命名である。
~略~匂いには昔の記憶を呼び起こす不思議な力がある。
--------------------------本文 P120 16行目より------
嗅覚は、視覚や聴覚よりも原始的な脳で認識されるので、
より直感的に記憶を呼び起こすものだということです。
「感性」を具体的に解き明かすために、
視覚、聴覚、味覚、嗅覚について、やや専門的な例も出しながら紹介されています。
とくに印象深かったのは、
●甘い味が好きで苦い味がキライな粘菌!
かなり横道にそれますが、真性粘菌(アメーバ)という生き物が実際にいることに改めて驚きました。
とても小さい単細胞生物で、植物と動物の性質を持ち、集まってある条件が満たされると、
結合して巨大な生き物となって動き回るなんて!道端で出会ったら卒倒しちゃうかも。
●「食譜」によって味の再現ができる!
味覚センサーをもったもの同士で情報を送受信することで同じ食を楽しむことができる。
時代を超えて味の具体的な伝承が可能になる?そりゃスゴイ。
でもこれって、 プリンに醤油=ウニ味、麦茶に砂糖とミルク=コーヒー牛乳、万歳ってことだし、
化学調味料や人工食品が増大するってこと。本当にいいのか!?
※ここでの「食譜」は料理のレシピではなく、
味を酸味、甘味、苦味、塩味、うま味にわけ数値化したものを再現するための「楽譜」のようなもの。
●色で味をイメージさせることが可能。
甘み=ピンク、酸味=黄色、塩味=青色または無彩色、苦味=茶色または無彩色、
うま味=橙、赤色、茶色などの同系色。
なるほど~!
副題ともなっている「ヒトはなぜ苦いものが好きになったか」の答えは、キーワードは「自己組織化」。
つまり、「訓練されて学習して自分自身が変わってゆく」ってことでしょう。
感性は磨けるというわけです。
それでも、よく考えてみると現代の人たちは、著しく視覚偏重型の生活を送っていて、
聴覚も触覚も味覚も嗅覚も、昔と比べたら随分衰えているんだろうなと思います。
パソコンの前に座ってカチャカチャするだけでもいろんなことができるわけですから。
意識して感性を磨くように生活を工夫しないとどんどん視覚偏重人間になってしまいそうです…。
うかうかしていると「感性商品」によって、自分自身の感性がコントロールされ、
自分の本当の感じ方がわからなくなってしまうなどということもあるかもしれません。
とまあ、色々なことを想起させてくれてとても面白いのですが、
なんせ専門用語部分が難しくて、飛ばしてしまったところも多々あり。
(それで1年以上もかかってるのですが……。)
今度は頑張って、もう一回通して読んでみようと思ってマス。
-----おまけ-----
今年も残すところあと二日。
みなさま、よいお年をお過ごしくださいませ☆
最近読んだ本-「シャーロックホームズの冒険/生還」 [本]
シャーロック・ホームズの生還 新訳シャーロック・ホームズ全集
- 作者: アーサー・コナン・ドイル
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/10/12
- メディア: 文庫
シャーロックホームズ、面白い!
にわかシャーロキアンとなったわたしは、前回に引き続き2冊読みました。
読み進めるうちに、シャーロックホームズの手の内がわかるようになり、
最後まで読まなくてもなんとなく種あかしができるようになると思いきや、
なかなか。。。
個人的には、前回登場した「回想」よりも、「冒険」、そしてそれより「生還」の方が
面白かったように思います。
これは読んだ順なので、単純に読むうちに慣れてきたってことかしら?
時系列に並べると「緋色の研究」→「冒険」→「回想」→「生還」となるのですが。
短編集ということで、今のところの一番のお気に入りはというと、
「生還」の最終話「第二のしみ」。
犯罪者をかばうわけではないのですが、
真実をすべて公にするのではなく、必要とあれば「正義の嘘」を上手につく。
「大事なことは何か」を完璧に分かっている人にしかできない芸当です。
シャーロックホームズ、尊敬すべき人物。
でもこの「第二にしみ」の中に、こんな一節があります。
-----これまでホームズに捜査の途中でさんざん驚かされてきたわたしは、
今度は彼のほうが驚愕しているのを見て大喜びだった。-----
(「生還」P524 6行目より)
ここではワトソン君と一緒にわたしmokekekも大喜び♪
ホームズが人間臭くあたふたすることなんてあまりないんですから。
「六つのナポレオン像」の中のこんな一節も好きです。
-----「ありがとう!ほんとうにありがとう!」そう言いながらホームズが見せた横顔に、
人間らしい温かい感情にこれまでになく心を動かされそうになっている気配がうかがえた。
だが、またたくまに、またいつもの冷たい実際的な思索の人に戻ってしまった。-----
(「生還」P341 16行目より)
素直に嬉しさを表現してしまうホームズにもめったに出会えないのですよ。
わたしのように常に素をさらけ出しているような人間は、
完璧な人が見せるこんな一面に親しみを感じて嬉しくなってしまうのでした。
-----おまけ-----
もうすぐクリスマスだねぇ~☆
最近読んだ本-「シャーロックホームズの回想」「緋色の研究」 [本]
シャーロック・ホームズの回想 新訳シャーロック・ホームズ全集
- 作者: アーサー・コナン・ドイル
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/04/12
- メディア: 文庫
日々の生活に忙殺されていると、本を読む時間はほとんど取れません。
意識的に本を読もうと思わないとなかなか。
最近はさらに韓流ドラマばかり見てそんな努力を怠っておりますが、
それでもちょっとした機会をつなぎ合わせてやっと読み終わったのがこの本。
光文社文庫のシャーロックホームズ全集の中の1冊です。
全集の中では1冊目に位置していないものですが、それでも楽しく読めました。
どんな難問も必ず解決へを導くホームズ。
ワトソン君とホームズのゆるぎない信頼関係。
読んでいるうちにいつしか自分がワトソン君になっています。
でも、あれ、ちょっとこれって何かに似ている?
とふと思い出したのが「水戸黄門」。
最後には解決するに違いないと思って読んでいる「安心感」みたいなものに、
共通点を感じたのでした。
面白いなと思ったらまたはまりだす。。。
「回想」を読み終えるには大変な時間がかかったのですが、
読み終わったと同時にこちらを読み始め、今度はすぐに読了。
ホームズとワトソン君の出会いのきっかけが書かれているこちらは、
1つのお話がじっくりと書かれています。
「回想」が短編集だったので読み応えがありました。
こんどは「冒険」と「生還」を読もうと思っています。
短編の集まりなので、断続的に読むにはぴったり。
ここしばらくホームズワールドに浸ろうと思います♪
-----おまけ-----
昨日は息子の幼稚園の遠足。
遠出はせず、近くの自然公園へ保護者同伴で行きました。
紅葉はまだ?という感じでしたが、お天気もよく楽しんできました。
この公園の奥に面白いところがあります。
こうやって覗いてみます。
こんな穴から。
こんな風に見えます。
マムシがいたり、池のほとりは傾斜が急で危険のため、
立入禁止なのだそうです。
振り返るとこの景色。
リス君もいました。
今日はお疲れ休みで休園です☆
頼りになる本-「はじめてであう小児科の本」 [本]
小さい子どもは、元気だったのが急に具合が悪くなったりして、親は慌てることがあります。
つい2~3週間前、息子が明け方に鼻血を出し、びっくり。
指を見ると血がついていたので、寝ながらほじったのだなとわかりつつも、
初めてのことだったのでかなり不安でした。
そんなとき力になってくれたのがこの本。
「童話館ぶっくくらぶ」というところから、毎月子どもの本を配本してもらっているのですが、
時折親向けの本があり、この本はそのうちの1冊でした。
「上を向かせて首をトントン叩くのは間違い」
「座って下を向いておさえる」
「深刻な病気のパターンはほぼない。心配なら耳鼻科に行く」
ふむふむふむ。
その日はすぐに止まったので、とりあえず、一安心。
そしてつい先日、またもや明け方に鼻血。
今度は指に付いていません。あれ?
本人は至って元気なのでそのまま幼稚園に行かせたところ、
幼稚園でも2回出したとのこと。そして帰宅してまたポタポタと。
今度はさすがに心配になって、すぐに耳鼻咽喉科へ。
すると、粘膜に傷が付いていて弱くなっているので、刺激があると出るけれど、
特に心配する状況ではないとのこと。
ちょっと薬を塗り、鼻の中で溶けてしまうという脱脂綿を詰めてもらい、治療終了。
「指でさわると何度でも出ます。もしやめられないようなら、傷を焼きます。
痛いですよ~。」
といわれて息子真っ青。なるべく触らないように努力しているようです。
そして、その後は出ていません。
子どもの体の不調に関して、初めてのことに出会うと、とても不安になります。
素人判断は危ないし、とりあえずすぐ病院!
となってしまいそうですが、子どもに起こりがちなさまざまなトラブルについて、
予備知識があるととても安心です。
予防接種とは?誤飲のときは?やけどのときは?etc.
保護者が落ち着いて行動することが何より大切だと思うので、とても頼りになる本だと思います。
また、昨日の朝日新聞の「声」の欄に、
「子の病気診断朝に小児科へ」と小児科医師の方の投書がありました。
確かに子どもは夜から朝にかけての間に急に悪くなったりすることがあります。
今回の鼻血も。
そんなとき、慌てて病院に行っても、医師や看護師がいなかったり、
慌てる必要がなかったのに、本当に重症患者の邪魔をしてしまったりすることもあると大変です。
「親が日中、子どもをよく観察し、必要な専門医師にかかっておくことをお勧めしたい。」
と投書された先生がおっしゃっていますが、観察するときに必要な指針になるという意味でも、
この本は頼りになると思います。
こちらのサイトも頼りになります。
「こどもの救急」 社団法人日本小児科学会
慌てててもパソコンがすぐに見られる状況なら、大変役に立つと思います。
☆子どもたちが毎日元気に楽しく過ごせますように☆
鼻の穴の中を焼く?
そいつは勘弁だぜ~。
いじらないようにがんばるべし。
最近読んだ本-「本を読むわたし」 [本]
いつだったか、ちょっと前の土曜日のお昼の番組、
王様のブランチで紹介されていたのがこの本。
筑摩書房の編集者松田哲夫さんの解説で、
小林麻耶アナウンサーがが華恵さんにインタビューしている様子も放映されていました。
→TBS 王様のブランチ オンエアー情報 7月15日
ファッションモデルをしていておしゃれ♪な華恵さんは、
15歳とは思えない落ち着きと人間的魅力がありました。
松田さんも「みずみずしい感性」と大絶賛。
(まあ、ご自分で編集を手がけたから…ということもあるでしょうが。)
→筑摩書房
ようやく本屋さんで手に取る機会を得たので購入し、一気に読んでしまいました。
華恵さんのいろいろな思い出とその時に一緒だった本との関わり。
まったく同じ経験をしたことは決してないのだけれど、
華恵さんのそのときの気持ちや状況が手に取るように感じられるエピソード。
す~っと入ってきます。
こどもっぽくなく、それでいてきちんとした文章。
これは幼少期からの圧倒的な読書量と、しなやかな感受性によるものなのでしょう。
ホロっとしたり、元気をもらったり。
なんだかあったかい気持ちになる本です。
-----おまけ-----
ちょっと、ちょっと~。
パパとママだけビール飲んじゃズルいんじゃないの~。
ぷはぁー。うめえ。
おっと、これはもちろん本物ではありませんよ。
コレです。(写真をクリックしてみてネ)↓
最近読んだ本-「日本語を叱る」 [本]
-------初版帯より-------
日本語はなぜ甘やかされたか
カタカナ言葉、一語文、タメ口、タテマエ漢語……。
現代語の傾向と対策から「雑種言語」の可能性を探る。
---
文化というものは、(中略)言語によって再生産されることのほうが
はるかに多いのではないでしょうか。
私たちは、漢語的な言葉づかいによって「タテマエ」をつくり出し、
和語的な表現によって「ホンネ」を作り出しながら、
わが同胞の多少とも分裂的な性格をつむぎ出しているように
思われてなりません。(「第三章」より)
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今年の4月に出版されたこの本、自分で買ったものではありませんでした。
ふと見るとテーブルの上にポイと置いてあったので、面白そうだなと。
(ちなみに買った本人は途中で止めてしまったそうですが。)
読んでみると、去年一年間学んだ「日本語」に関する様々なことを思い出しました。
「近頃の日本語は乱れている。」といって各現象を指摘しているだけでは、
一時のブームで終わってしまいます。
筆者は現在見られる様々な問題を「叱り」つつ、その理由を解き明かして行きます。
その理由の根幹にあるものとして、日本語の「詞-辞構造」を挙げています。
日本語は助詞などの接辞を使っていくらでも新しい言葉を取り入れられる構造をしていることで、
次々と新しい言葉を取り入れられるという側面があります。
たとえば、
---本文P97-9行より---
ワールドワイドなストラテジーのノウハウをデベロップする
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こんな文があったとすると、「な、の、を、する」などがあるおかげで、
なんだか意味はよくわからないなと思いつつ、文としての体裁は保たれているので、
どうやら日本語らしいということはわかるというわけです。
つまり、言葉の意味をつかさどる「詞」の部分はすぐにどんどん取り入れられる構造。
今後、どんな外国語がやってきてもすぐに取り入れられます。
便利です。
でも……本当に意味がわかるのでしょうか?
その構造に甘んじていると、カタカナ語の氾濫、役所言葉に見られる漢語の氾濫、
仲間内の言葉の氾濫。
これでは相手に自分が思っていることを正しく伝えられず、
コミュニケーションができませんよね。
「こんなふうに気をつけていけば」とそれぞれに提案もしています。
日本語の歴史的な経緯を簡単に追うのにも分かりやすくてよいと思いました。
比較的新しい本ということで、例に挙がっている文も感覚的に共感しやすく、
読み物としても面白いと思います。
-----おまけ-----
先日幼稚園のみんなと山でのお泊り保育から帰ってきた直後の息子。
甘えん坊がどうなることかと思いきや、思いっきり楽しんできたようです。