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最近読んだ本-「世界一ぜいたくな子育て」 [本]

世界一ぜいたくな子育て 欲張り世代の各国「母親」事情

世界一ぜいたくな子育て 欲張り世代の各国「母親」事情

  • 作者: 長坂 道子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/05/17
  • メディア: 新書

こどもを産めば母親からは自然とお乳が出てくるもの...。
そう信じて疑わなかった私に、「なかなか出ない」という現実は、かなりの衝撃でした。
すぐにあきらめてミルクのみにすることもできましたし、
周りに母乳育児を強制する人は誰もいませんでした。
それでも、私の中では「がんばらないわけにはいかない」大きな課題でした。

この「がんばらなくてはいけない」と思ってしまう気持ちは、
非常に個人的なものだと思っていました。
実際周囲には特にこだわらずすぐにミルクに切り替えるママもいましたから、
なぜだかわからないけれど私の個人的な意地のようなもの。
ところが、この本を読んだら、この「なぜだかわからない意地」というのは、
私個人のものではなく、「日本人女性の中に脈々と受け継がれてきたモノ」
なのかもしれないと思うようになりました。
そして、「こだわらないで切り替えているママ」は、
子育てに関してフランス人女性など一部の欧米の女性たちの考え方を
無理なく受け入れている証拠なのかもと。

この本は母乳育児のとらえ方を通じて欧米女性や日本女性の育児の例を紹介しているのですが、
作者自身は「分かり合おう」とか「何がいい」とかは言っておらず、
「自分のいいと思う方法で気楽に育児をしましょうよ」と言っています。
色々な背景で色々な考え方による子育てがあっていい。
お母さん自身がイライラするとこどもにも伝わってしまいますからね。

また、キャリア系やセレブの女性たちがどうやって出産と子育てをしているか...
という実態が垣間見られたような気もしました。
今の日本では社会風土や制度がなかなか整っていないという面はありつつも、
「子育てはママ一人で抱え込まなくてもいいんだ」という意識が、
ママになる人自身にも周囲にも広がれば、
もう少しこどもを産んで育ててみようかなと思う女性が、増えるかもしれないとも思います。
かつては女性ファッション誌の編集長を務めたという、
まさにご自身がキャリア系の作者によるこの本が広く読まれれば、
「私には仕事があるからいいのよ」と言いながら、
心のどこかで「いつか子どもが欲しい」と思っている多くの女性の背中を押し、
少子化を少しでも食い止めるきっかけになるのではないかな?と思います。


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コメント 3

mokekek

ramuさんNiceありがとうございます。
by mokekek (2005-09-30 18:15) 

はにぽん

おお、これですね! お話していただいた本。
母乳育児・・・すでに私には懐かしいものになりつつあります。 おっぱいやめて早1年。 でも、いまだに胸に顔をうずめて嬉しそうに頬ずりする息子を見ると、もう少し頑張ってもよかったのかな? とも思います。
出なくても胸に抱かれるだけで安心する・・・そんな思いはおっぱいを飲んで育ったという体験に基づく潜在的なものなのかな? 
もちろん、スタイル的にはミルクをあげるのも形の上では同じなのですが。

次はミルクで育ててみるかな??
by はにぽん (2005-10-08 10:46) 

mokekek

はにぽんさんコメントありがとうございます。
ある方がメールにて「母乳育児を大事にする日本で育児ができてよかった」とメッセージを下さいましたが、私も激しく同意です。さらっとミルクに切り替えたママへ非難の気持ちはないものの、どうしてそうできるのか不思議でたまらなかったのです。本当に心から平気だったのか?この本を読んで、本当に考え方の違いなんだなと思うようになりましたが。(例のアレが終わったら、もしよかったらこの本お貸ししますね。)
第2子もできることなら母乳育児にトライしましょうよ!
って次はいつじゃ~?お互いに...。
by mokekek (2005-10-08 23:06) 

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