最近読んだ本-「いのちの食べかた」 [本]
理論社の「よりみちパン!セ」シリーズの中の1冊、
森達也さんの「いのちの食べかた」。
「よりみちパン!セ」シリーズは、中学生でも読めるようにと、
優しい装丁、優しいフォント、優しい文章ながら、
大人でも読み応えのありそうな内容がラインアップされています。
以前から気になりつつも、なかなか読む機会がなかったのですが、
今回ようやく初めてこの「いのちの食べかた」を読むことができました。
魚は海や川で漁師さんたちが取ってきてから、
そして野菜は農家のみなさんの手から、
私たちの食卓に届くまでの流れはなんとなくわかりますよね?
でも、お肉(牛、豚、鳥etc.)は分かりますか?
牧場や養豚養鶏場のイメージは沸きますが、
それからスーパーやお肉やさんでパックされるまでの間のこと。
生きていた牛豚鳥が、どうやってお肉になって私たちの手元に届くのか。
よく知っている人はそうそういないと思います。
どうしてでしょう。
知らされていないから。気にしなかったから。
良く知ったらかわいそうで、食べられなくなっちゃうから…。
でも本当に知らなくていいのでしょうか?
このことは社会的になんとなく避けられてきている問題にも、
きちんと触れないと解明できないことですが、
この本ではどう向き合うべきかのヒントまで含めて、
とても分かりやすく書いてありました。
文章は小学生高学年でも読めるレベルですが、
内容は大人でも充分はっとさせられ、そして面白さもあるものです。
面白さでいうと、例えば、
「牧畜はいつから始まったのか」(→意外に古いのにびっくり!)
「兎はどうして一羽、二羽って数えるか」(→へぇ~。味がねぇ。)
など。
人間として、他の命(植物、動物に限らず、人間も含めて)とどう向き合うべきか、
問い直してみるのにとてもよいきっかけになりました。
わが息子にも読んで聞かせたい!
って言っても、まだまだしまじろうレベルだしなあ~。
年頃になったら、是非に。
mokekek さんは本当に素敵な
お母様ですね。 もちろん
ご自身も日々成長されてる感じがします。
お子さんものびのび生活している様子が伺えます♪
by jewel (2005-11-25 12:40)
この問題については、先日eikohさんのブログで、とても気分のいい討論が交わされました。一線を画することのむずかしさ、矛盾をみなさんがそれぞれに考えておられて、充実していたと感謝しています。
毎日、何の疑問も抱かずに美味しいと食べているもの達への理解をすこしでも深めるためには、よい本を見つけられましたね。
by okko (2005-11-25 15:18)
最近、本読んでないから読んでみようかなぁ。。。
by みど (2005-11-25 16:27)
毎日、コメントサンクスです。いのちの食べ方って・・・すごい!
by (2005-11-25 23:47)
jewelさんNice&コメントありがとうございます。
褒めていただきありがとうございます。
でも…。毎日の生活は子どものためというよりも、
自分のやりたいことをしているだけという感じです。
okkoさんコメントありがとうございます。
気になっているはずなのに、気にしないふりをしていることに
気付かせてくれた、そしてちゃんと解説してくれた。
そんな本です。紹介してくれた夫に感謝です!
みどさんNice&コメントありがとうございます。
簡単な文章で、重要な問題をたっぷり提供してくれる本だと思います。
機会があれば、是非!
幻泉館主人さんNice&TBありがとうございます。
ソネブロだけでなく、楽天にもお持ちなんですね。
たっくんNice&コメントありがとう。
旅先からわざわざすみません。
確かに「いのちの食べかた」という題名を改めて眺めると、
すごい言葉ですね。でも、まさにそのものの内容です。
by mokekek (2005-11-26 08:18)
おさかな♪さんNiceありがとうございます。
by mokekek (2005-11-29 09:21)