SSブログ

ときの不思議-「カイロスとクロノス」 [言葉]

すっかり、すっかり更新を怠っておりましたが、
元気に生きております☆

時の概念「カイロス」と「クロノス」。
この言葉は昨年秋、息子が通う幼稚園での子育て講演会で、
講師の先生のお話で初めて聞きました。

wikipediaの「カイロス」の項目に以下のようにあります。
-------------------
ギリシア語では、「時」を表わす言葉が καιρός と χρόνος の2つがある。
前者は「時刻」を、後者は「時間」を指している。
クロノス時間とは、過去から未来へと
一定速度・一定方向で機械的に流れる時間。
一方、カイロス時間とは、速度が変わったり繰り返したり
逆流したり止まったりする、人間の内的な時間。
------------------

それぞれの子どもにはそれぞれの時間があり、
何事も身についてうまくできるようになるのにも
その子なりのペースがあり、
満ち足りる時を待つよう親は見守ることが大事。

講演会ではそのような主旨のお話だったと思います。
子育て真っ最中の身にとっては
なるほど!と、合点がいくお話でした。
子どもに早くしなさいとイライラする自分は
「クロノス」の観点からしか時間を見ていないからで、
「カイロス」の観点から見てみれば、
少しは心に余裕ができて見守ることもできるのではないかなと。

そしてそのときに過去の自分の姿も思い出しました。
大学を卒業して社会人になった頃のことです。
今までの人生で一番辛い時期でした。
その理由を今思い返してみると、
「クロノス」の世界へ一気に入り込んだからなのではないかと。
学生時代は授業やバイトなどの時間制限はあったにせよ、
自分で時間をコントロールしている感じがありました。
社会人として働き始めると、
いつまでに○○を終わらせなくちゃいけない!
ということの連続。
しかもそれは自分が頑張ればどうにかなるようなものではなく、
誰かにやってもらわなくちゃいけない。
仕事の中では「クロノス」は非常に重要、
いや、仕事は「クロノス」に支配されています。
たくさんの人が関わるものなので、当たり前のことです。
でもその窮屈なこと。
せめて自分がどんな位置にいて、
自分自身のための「カイロス」を意識して見付けるようにすれば、
もっと楽に過ごせたかもしれないと思うのです。

そして最近また「カイロス」を思い出させる出来事が。
わが息子、この春めでたく新小学一年生になったのですが、
入学当初から今まで、登下校に母親がついていかないとダメなのです。
学校では楽しくやっているようなのですが、
登下校に関しては自信が持てるまでまだ時が満ちていないようで。
もう付き合いきれん!いい加減にして欲しい!
という思いを伝えているのですが、
単に甘えているわけでもないらしく、
必死に頼まれるので、まあ、仕方ないなぁと。
「その時」を心待ちにして、
しばらく学校通いを続けます…。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:育児

nice! 1

コメント 2

jewel

ひとが感じる時間の長さ、本当に
定刻に進んでいるのか、と思う時ありますよね。
さて、息子くん可愛いな~。
息子くんの中で、「ママと登校する」ことで
気持ちを高ぶらせていたりして。
「学校へ行っても大丈夫、ママがいる」
なのか、「学校まではママがいるけど
ここから先はひとりだ、頑張ろう」なのか。
でもきっとそんなこと考えてはいなくて、
ただ単に一緒に登校するのが嬉しいのかしら?
懇願されるって・・・でも可愛い(笑) [はーと]
by jewel (2009-06-01 21:01) 

mokekek

jewelさんNice&コメントありがとうございます。[わはっ]
時間の感じ方は本当に時と場合によって違いますね。
最近では1年があっという間で本当にびっくりしてしまいます。
息子は石橋を叩いてもなかなか渡らないタイプで。。。
まぁ、気長に付き合うことにいたしますわ。
by mokekek (2009-06-02 11:33) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。