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☆1周年☆思い出した本-「センス・オブ・ワンダー」 [本]

☆mokekek☆
☆ソネブロ開設1周年☆
みなさま、本当にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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センス・オブ・ワンダー

センス・オブ・ワンダー

  • 作者: レイチェル・L. カーソン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 単行本

今日は息子の幼稚園で夏に予定されているお泊り保育の説明会を兼ね、「園長を囲む会」。
そこで紹介されたのがこの本の中の一節です。
わたしはこの本を、息子が生まれた頃に母からプレゼントされていましたが、
ぱらぱらと眺めただけだったので、うちにあったはず!と思い出しました。
(ごめんなさい、お母さん。)

作者は「沈黙の春」で有名なレイチェルカーソン。
自然界とわたしたち人間との関わりについて警鐘をならしたこの作者の心の根元にあるのは、
自然界への限りなき敬意と愛。

それだけは覚えていましたが、内容はどんなだったっけ?
-Amazonの「商品の説明」より-------------------------------------------
化学薬品による環境汚染にいち早く警鐘を鳴らした書として、いまも多くの人々に読み継がれている名著がある。『沈黙の春』だ。その著者レイチェル・カーソンの遺作として、彼女の友人たちによって出版されたのが本書である。
本書で描かれているのは、レイチェルが毎年、夏の数か月を過ごしたメーン州の海岸と森である。その美しい海岸と森を、彼女は彼女の姪の息子である幼いロジャーと探索し、雨を吸い込んだ地衣類の感触を楽しみ、星空を眺め、鳥の声や風の音に耳をすませた。その情景とそれら自然にふれたロジャーの反応を、詩情豊かな筆致でつづっている。鳥の渡りや潮の満ち干、春を待つ固いつぼみが持つ美と神秘、そして、自然が繰り返すリフレインが、いかに私たちを癒してくれるのかを、レイチェルは静かにやさしく語りかけている。

そして、レイチェルが最も伝えたかったのは、すべての子どもが生まれながらに持っている「センス・オブ・ワンダー」、つまり「神秘さや不思議さに目を見はる感性」を、いつまでも失わないでほしいという願いだった。そのために必要なことは、「わたしたちが住んでいる世界のよろこび、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる」ことだという。本文中に挿入されているメーン州の海辺、森、植物などをとらえた写真も美しい。『沈黙の春』と同様、読者の魂を揺さぶらずにはおかない1冊である。(清水英孝)
-Amazonの「商品の説明」より-------------------------------------------

この夏、こどもたちはいつもとは違ったたくさんの自然に触れて、たくさんのことを感じるでしょう。
どんなふうに感じて、後でその驚きをどんなふうに話してくれるのか。
いまから楽しみです。
そして彼らの感じたことを、その言葉で追体験できるようなみずみずしい感性を
少しでも持続?復活?させたいものです。

そうそう、この本も最初からきちんと読んでみないと。

-----おまけ-----
ワールドカップ予選Eグループ、6/17に行われたチェコvsガーナの試合。
2-0でガーナが勝ちましたが、2点目を入れたガーナのムンタリのシュート直後の喜びの踊り、
ものすご~く面白かったの、ご覧になりましたか?

息子も大うけ。
家中で録画したのを何度も何度も繰り返し見ては笑い死にしています。
悲しいときも、嬉しいときも、思い出したら楽しい気分になりそうな愉快な踊り!
今回のワールドカップの名シーンの1つに違いないと確信しています。



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最近読んだ本-「21世紀の日本語のために」/「にほんご」 [本]

日本語の21世紀のために

日本語の21世紀のために

  • 作者: 丸谷 才一, 山崎 正和
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 新書

近所の古本屋さんで見つけた本です。
日本語に関する本は星の数ほど出ていますが、
この本は丸谷氏と山崎氏の対談形式で日本語そのものというよりも、
日本語教育、国語教育について文明論的見地からの視点で書かれています。

日本語の「共通語」もしくは「標準語」がどういう経緯で生まれたのか、
それゆえのさまざまな問題点についてわかりやすく追えます。

こちらの知識不足で、お二人の会話に出てくるさまざまな事柄が、
「いったい何なのか」ということから調べなければ理解できない部分もあるのですが、
まずは流れを見るだけでも大変勉強になりました。

また、この中で絶賛されていた小学校1年生向けの国語の教科書、
大変興味深かったので、すぐに手に入れました。

にほんご

にほんご

  • 作者: 安野 光雅
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1979/11
  • メディア: 単行本

世界の中の日本語、言語の中の日本語。
手段としての「日本語」ではなく、メッセージを含んだ豊かなことばたち。

世界の挨拶の言葉、手話。
「ありさま言葉」(擬態語)に、「おとまね言葉」(擬音語)。
わらべうたに、イソップ物語。
象形文字クイズ、小野道風の筆跡…。

日本語ネイティブの子どもにも、日本語を学ぶノンネイティブの子どもにも、
是非触れさせてあげたい教科書だと思いました。
小学校1年生向けとなっていますが、もっと広い年齢層に対応できると思います。
(上にも下にも。)

ためしに2歳の息子に呼んで聞かせてみたら…。
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私:耳の聞こえない人は、こうやっておててでお話しするんだよ。
   こうやっておててでお話しすることを、「しゅわ」っていうんだよ。
息子:え?しゅわきませり?
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やっぱり理解をするにはまだ早すぎるようですが、
興味はあるようなので部分的に読んであげられそうです。

-----おまけ-----

銀座コージーコーナーポップコージーは紅茶味が一番好きなの~♪





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思い出す本-「チーズはどこへ消えた」 [本]

チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?

  • 作者: スペンサー ジョンソン
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

数年前にベストセラーになったこの本をご記憶の方も多いと思います。
私は、読んでみようかなと思っていたところ、
なんと、当時の勤め先の部署全員に配布されたのでした!

その部署はリストラで消滅してしまうという運命にあったため、
各課に慰労の意味も込められた「研修費」を割り当てられ、
そのタイミングで一緒に配られたこの本。
「なんかウソ臭くて最後まで読めない…。」なんて言う若手もいましたが、
私の課では、教材として使用し、大真面目にプログラムを組んでやってみたところ、
それまでの自分自身を見つめ直してみるのに、なかなか意義深い研修ができたのでした。

そして思い出すことといえばその研修となった場所。
じゃじゃ~ん!
とご紹介したいところなのですが、当時の課長のK氏に怒られそうなので止めておきます。
ちなみにうちの課は4人で課長以外3人は女性で、しかも私以外の2人は花の独身女性。
某温泉地の某老舗旅館で4人で行った研修は、
とても実のある、楽しい、そして思い出深いものになりました。
休日から一泊し、旅先から仲良く4人で出社しましたとさ。
(K氏にとってあんなハーレム状態はあとにもさきにもなかったに違いありません。)

※今月から来月中旬くらいまでの間、3日に1度くらいの更新に致します。
理由は…「みんなの日本語」1~50課シラバス分析という課題のため。
意味が分かっちゃうそこのあなた!
どこまで進みましたか?もしくは、どのくらいかかりましたか?
あ~果てしない…。


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最近読んだ本-「いのちの食べかた」 [本]

理論社の「よりみちパン!セ」シリーズの中の1冊、
森達也さんの「いのちの食べかた」。

いのちの食べかた

いのちの食べかた

  • 作者: 森 達也
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本

「よりみちパン!セ」シリーズは、中学生でも読めるようにと、
優しい装丁、優しいフォント、優しい文章ながら、
大人でも読み応えのありそうな内容がラインアップされています。
以前から気になりつつも、なかなか読む機会がなかったのですが、
今回ようやく初めてこの「いのちの食べかた」を読むことができました。

魚は海や川で漁師さんたちが取ってきてから、
そして野菜は農家のみなさんの手から、
私たちの食卓に届くまでの流れはなんとなくわかりますよね?
でも、お肉(牛、豚、鳥etc.)は分かりますか?
牧場や養豚養鶏場のイメージは沸きますが、
それからスーパーやお肉やさんでパックされるまでの間のこと。
生きていた牛豚鳥が、どうやってお肉になって私たちの手元に届くのか。
よく知っている人はそうそういないと思います。
どうしてでしょう。
知らされていないから。気にしなかったから。
良く知ったらかわいそうで、食べられなくなっちゃうから…。
でも本当に知らなくていいのでしょうか?

このことは社会的になんとなく避けられてきている問題にも、
きちんと触れないと解明できないことですが、
この本ではどう向き合うべきかのヒントまで含めて、
とても分かりやすく書いてありました。
文章は小学生高学年でも読めるレベルですが、
内容は大人でも充分はっとさせられ、そして面白さもあるものです。
面白さでいうと、例えば、
「牧畜はいつから始まったのか」(→意外に古いのにびっくり!)
「兎はどうして一羽、二羽って数えるか」(→へぇ~。味がねぇ。)
など。

人間として、他の命(植物、動物に限らず、人間も含めて)とどう向き合うべきか、
問い直してみるのにとてもよいきっかけになりました。

わが息子にも読んで聞かせたい!
って言っても、まだまだしまじろうレベルだしなあ~。
年頃になったら、是非に。





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最近読んだ本-「子どもの「脳」は肌にある」 [本]

子供の「脳」は肌にある

子供の「脳」は肌にある

  • 作者: 山口 創
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/04/17
  • メディア: 新書

この本で著者が言いたいことは、題名に集約されています。
とにかく、子どもの頃のスキンシップが大事なのだと。
さもありなんと思いつつ、面白かったのは、
スキンシップが必要なのは子どもだけではないということ。
どんな世代、性別でもスキンシップは大事なんですって。
スキンシップには癒しの効果があるようです。

圧倒的にスキンシップが不足してしまうのが、
独身の日本人男性。
そのストレスを何かにうちこんだりすることで消化しているそうです。

「どうして人にくすぐられるとくすぐったくて、
自分でくすぐるとくすぐったくないのか…」という仕組みのことと、
くすぐることでコミュニケーションが発生するので、
スキンシップの一つとして効果的だということもなるほどと思いました。

早期幼児教育などでは知能をつかさどる「脳」や、
「視覚」などが偏重されるきらいがありますが、
「肌」をはじめとして内臓に至るまで、体のあらゆるところが「脳」に繋がっているわけで、
どの部分もバランスよく刺激を受けて訓練して行くと、
健康的な成長に繋がるんだなあと納得。

泥遊びも、木登りも、絵本を読んだり、言葉を覚えると同じように大事。
そして、できるだけ、なでなで、よしよし、はぐはぐ(hughug)、こちょこちょ。
こどもだけじゃなくて、夫にもね。


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なかなかの雑誌-「POCO21 パルシステム生協」 [本]

生活協同組合、略して生協。
私の住む地域でもいくつか種類がありますが、
うちではパルシステム生協というところを利用しています。

町のスーパーよりも安全なもの(ex,有機野菜、国産もの、石鹸...etc.)が、
選びやすい、重たいものも運んできてくれる、
お米など契約購入することで産地の安定供給に協力できる、
フェアトレードのバナナが買える...などなど、利用価値は色々とあるのですが、
パルシステム生協が発行している20頁の薄っぺらい210円の月刊誌「POCO21」という雑誌が、
これまたなかなか読み応えがあり、ためになる雑誌なのです。

例えば今週届いた12月号では、根菜の特集。
根菜は皮をむかずに食べるといいというれど、それはどうして?
ほうれん草や大根にんじんなどの栄養価が夏よりも高くなるのはどうして?
などなど。
大変にわかりやすく、読みやすく書いてあります。
皮は食べたほうがいいらしいけど、ちゃんと洗うより剥いちゃうほうが簡単と、
どうしてもいつも皮むき器でそりそり剥いていましたが、
今度からは是非洗って皮まで食べよう!と思いました。

そして「この人が語る」というコーナーでは指揮者の西本智実さん。
内容は全く生協と関係はないのですが、音楽系の読み物ではないところで出会って、
なんだか嬉しくなりました。

「主婦論争」に関する書籍上野千鶴子の「主婦論争を読む」を中心とした記事、
「女の戦後史」がこれまた興味深いんです。

主婦論争を読む 1 (1)

主婦論争を読む 1 (1)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 勁草書房
  • 発売日: 1982/11
  • メディア: 単行本


主婦論争を読む 2 (2)

主婦論争を読む 2 (2)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 勁草書房
  • 発売日: 1982/12
  • メディア: 単行本

主婦はいつしか生産者から消費者へと代わってきた。
--以下POCO2112月号P13から引用--
 消費者だから豊かではない、とはいえない。しかし、消費者であり生産者であることのほうが、生活を豊かにすることは事実であろう。
 主婦論争は、女の満足はどこのあるかという、女の幸福論でもあったといえよう。それは家事労働をお金に換算して慰められるようなものではない。職場に入ればよいではなく、創造的な生活をどのように求めてゆくかが問われている。
--引用終了--

外で働いているとか、専業主婦だとかいうより、
どのように「生活を豊かにするのか」ということを考えることが大事なのですね。
あぁ。身が引き締まる思いです。

そしてこの記事を書いた編集さん、素晴らしい。

ちなみにこの雑誌、パルシステム生協の会員じゃないと購入できないようです。


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最近読んだ本-「世界一ぜいたくな子育て」 [本]

世界一ぜいたくな子育て 欲張り世代の各国「母親」事情

世界一ぜいたくな子育て 欲張り世代の各国「母親」事情

  • 作者: 長坂 道子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/05/17
  • メディア: 新書

こどもを産めば母親からは自然とお乳が出てくるもの...。
そう信じて疑わなかった私に、「なかなか出ない」という現実は、かなりの衝撃でした。
すぐにあきらめてミルクのみにすることもできましたし、
周りに母乳育児を強制する人は誰もいませんでした。
それでも、私の中では「がんばらないわけにはいかない」大きな課題でした。

この「がんばらなくてはいけない」と思ってしまう気持ちは、
非常に個人的なものだと思っていました。
実際周囲には特にこだわらずすぐにミルクに切り替えるママもいましたから、
なぜだかわからないけれど私の個人的な意地のようなもの。
ところが、この本を読んだら、この「なぜだかわからない意地」というのは、
私個人のものではなく、「日本人女性の中に脈々と受け継がれてきたモノ」
なのかもしれないと思うようになりました。
そして、「こだわらないで切り替えているママ」は、
子育てに関してフランス人女性など一部の欧米の女性たちの考え方を
無理なく受け入れている証拠なのかもと。

この本は母乳育児のとらえ方を通じて欧米女性や日本女性の育児の例を紹介しているのですが、
作者自身は「分かり合おう」とか「何がいい」とかは言っておらず、
「自分のいいと思う方法で気楽に育児をしましょうよ」と言っています。
色々な背景で色々な考え方による子育てがあっていい。
お母さん自身がイライラするとこどもにも伝わってしまいますからね。

また、キャリア系やセレブの女性たちがどうやって出産と子育てをしているか...
という実態が垣間見られたような気もしました。
今の日本では社会風土や制度がなかなか整っていないという面はありつつも、
「子育てはママ一人で抱え込まなくてもいいんだ」という意識が、
ママになる人自身にも周囲にも広がれば、
もう少しこどもを産んで育ててみようかなと思う女性が、増えるかもしれないとも思います。
かつては女性ファッション誌の編集長を務めたという、
まさにご自身がキャリア系の作者によるこの本が広く読まれれば、
「私には仕事があるからいいのよ」と言いながら、
心のどこかで「いつか子どもが欲しい」と思っている多くの女性の背中を押し、
少子化を少しでも食い止めるきっかけになるのではないかな?と思います。


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最近読んだ本-「日本語の森を歩いて」 [本]

日本語の森を歩いて フランス語から見た日本語学

日本語の森を歩いて フランス語から見た日本語学

  • 作者: F. ドルヌ, 小林 康夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/08/21
  • メディア: 新書

副題が「フランス語から見た日本語学」となっておりますが、
私はフランス語はほぼ100%わかりません。
でもフランス語がわかったらもっと面白いんだろうなと思いつつも、大変興味深く読みました。
日仏対照言語学の学者であるフランス人のフランス・ドルヌさんが書いた文章を、
文化学者(?)で旦那さまである小林康夫さんがチェックしたとのことで、
訳文ぽくなく自然な日本語で書かれているというのも重要なことでしょう。

さて、どんな点が面白かったのかと言うと...。
例えば冒頭の「奥のほうへ進んでください」の奥。
日本人が考える「奥」とフランス人が考える「fond」(一般的に奥と訳される仏語)は、
捕らえ方が違うんですって。
「底」のようなものを指して「奥」というときは大体同じ。
でも、日本語の「奥」は「森の奥」や「テーブルの奥」のように、
手前から遠ざかった方向に対しても使いますよね。
ところがフランス語の「fond」は、壷や部屋のような、限られたものの入り口から一番遠いところ
というような意味であって、「*au fond de la foret」(直訳:森の奥)という言い方はありえないのだそうです。
---フランス語を勉強している日本人の大学生同士で会話の練習をしているときに、
「*Mets le fauteuil au fond de la table.」
(直訳:テーブルの置くに肘掛け椅子をおきなさい。フランス語では存在しない表現)
と一方の学生が言ったら、もう一方の学生にはちゃんと通じて満足そうだった。---
というエピソードが紹介されており、ネイティブ不在の会話練習の恐ろしさを思い知りました。

他にも、
「玄関先で失礼しますの先って?」
「お湯を沸かして。どうして水を沸かすって言わないの?」
「捻挫は治った。治ったのは捻挫した人?捻挫自体?」
など、フランス語という日本語以外の目から見つつ、日本語自体の特徴を詳しく捉えていて、
なかなか興味深い内容です。

ただ...。確かに平易な言葉で書かれてはいるのですが、
やはり学者先生が書いているからか、元はフランス語の論理からかわかりませんが、
時々理解が難しく、気が遠くなることもありました。
ああ、もっと勉強しなくっちゃ!


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もはや気にもならない雑誌-「幻冬舎-papyrus創刊2号」 [本]

2ヶ月くらい前に取り上げた幻冬舎の隔月刊誌papyrus
そろそろ2号目が本屋に並ぶはずだと思って見つけられないでいたところ、
横浜の本屋さんでポスターを見つけ、
地元の本屋さんでもよくよく探してみたら見つかりました。
見つけられなかった理由は、ちゃんと探さなかったということもありますが、
1号目と全然違うところにおいてあったから...というのが一番の理由です。

よくやく見つけたと思ったら、1号目とくらべて、もはや気にもならないものになっていました。
何故なら、まるっきり男性用雑誌となっていたからです。
そう、置いてあったのは男性雑誌の棚。
表紙、特集は中田英寿。
編集長はヒデと同じ28歳だそうです。
平野啓一郎が載っているかと思えば内容は彼のファッション。
ハセキョウ(ハセキョン)が載ってるけどなんだか...。
文芸系の人も載ってはいるのですがいまひとつ???
中途半端過ぎやしませんか?
どうせ男性に混じって立ち読みするんだったら、F1系とか鉄道系の方が面白いヨ!

創刊号について書いたので一応ご報告させていただきました。


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読書感想文-「ハッピーバースデー」 [本]

7/6のこのブログでご紹介した「ハッピーバースデー」
実は今のところ私のブログの中ではダントツ1位のヒット数です。
みなさんの関心が高いものなのでしょう。

私がこの本を読むきっかけになったある教会の月報に、
父に依頼されて読書感想文を寄稿することになり、
今月号に掲載されました。
一応一生懸命書いたので、こちらでも紹介させていただきます。

ハッピーバースデー

ハッピーバースデー

  • 作者: 青木 和雄, 吉富 多美
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2005/04/18
  • メディア: 単行本

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「あすか」に元気をもらいました。

6月の月報で冒頭の○○先生の説教に、この「ハッピーバースデー」のことが出てきました。そこで、是非本を読んでみようとすぐに本屋さんへ向かったのでした。あらすじは…○○先生がほとんど紹介なさっていましたので省略させていただきます。
特に印象的だったのは、母親からの視点です。実は母親は、両親が姉ばかりをかわいがり自分をかわいがってくれなかった…という思いから硬い殻を持った大人になってしまったのですが、その不器用な生き方、苦しみなども伝わってきます。「だから仕方がないじゃない。」という母親の姿勢は結局様々なところへひずみとなって現れてゆくのです。
 虐待と聞くと、それをしている大人に非難が向かいがちですが、心に闇を抱えている彼らをただ攻めるだけでは、問題は解決しないかもしれません。大人だからと言って、本当に理解できていないことをいくら他人から言われても、通じないのです。本当は止めたいけれどどうやって止めたらいいのかわからないでいるのかもしれないのですから。
そんな状況では虐待をしている大人から、虐待をされているこどもをまずは離してみることも一つの手段でしょう。そして虐待の輪廻を断ち切るには、心の傷を負ったこどもに気がついた人が、そのこどもを尊重し愛し、自分が大切な存在であることを実感できるような環境を整え見守ることが必要です。そして真の意味で元気になったこどもは、自分を傷つけた張本人の大人をも変える力(Power)を持つかもしれません。この本の主人公のあすかはそうやって元気なこどもになって行くのです。
 この本の感想を、ブログ(インターネット上の様々な人の日記のような書き込み)で紹介されたものをいくつか読んでみると、「感動するからと知人に薦められて読んでみたが、話が単純すぎて泣けない」「わざと泣かせようとしているようで不快だ」というようなものもありました。また、実際自分自身が虐待を受けていた人などは、「そんなに単純なものではない」というような意見もありました。複雑な人間関係や様々な経験をしてきた大人からすると、そのような印象を持つこともあると思います。それはフィクションの限界かもしれませんが、この本で大事なことは「泣くほど感動すること」ではありません。
 こどもにとって、無条件に尊重されること、愛されることが、そして自然や人とのふれあいから命の尊さを学び取っていくことがいかに大事なことなのかということを、改めて認識しなおすこと。平易な文章で単純な話かもしれませんが、私は子を持つ大人として、この本を読んでそのことを肝に銘じたのでした。そして、周囲の人々に助けられながら辛い状態から抜け出す努力をしたあすかが元気になり、周りの人を変えてゆく様子から、私自身もあすかから元気をもらったような感じがしました。
 そして実は…まず、○○先生の文章を読んで、涙を流し、実際に単行本を読んで号泣したのでした。「是非読んでみて」と母に読ませたところやはり涙なしでは読めなかったとのこと。まだお読みでない方は、是非一度お読みになってみてくださいませ。
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